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人間はどうでしょうか??
人間は外からの情報の多くを、視覚から受け取ります。
つまり、人間は、嗅覚が生死を左右するほどの役割を持っているわけではないということです。
だからといって、嗅覚が大事ではない、ということではありません。嗅覚は、豊かな人間生活を送る上でなくてはならない器官です。
これは、日本人には理解しやすいことではないでしょうか?
杉やヒノキのような森林浴で癒されたり、海苔や納豆などを好んだり、線香やお香を使ったりと、生活の中に香りが溢れています。
しかし、欧米人はこうした匂いが嫌いな人が多くいます。
日本人と欧米人の間に、嗅覚の機能の差があるわけではありません。
においの好き嫌いは生活の違いから生まれます。
これに対して、花の匂いは世界中の人に愛されています。
なぜ花の匂いは好かれるのでしょうか?
確かに花の色や匂いは、昆虫にとっては誘惑的な匂いです。
だからといって、人間にとってもいい匂いになるわけではありませんよね。
ちなみに、イヌやサルは花の匂いが好きなわけではないそうです。
また赤ちゃんは、バラの匂いも糞臭も好きなわけでも嫌いなわけでもありません。
つまり、産まれたときからから花の匂いが好きという訳ではなく、学習効果によって匂いの好き嫌いがででくると考えたほうがいいのかもしれません。
語句:生物学的な意義;生物にある価値を持った意味